ちえぞうの日常を気まぐれに綴る日記。 おもに大好きなスタジオライフのことを暑苦しく語っています。 担当は姜暢雄くん(NOBBY)&高根研一さん。 たま~にプライベートな話題も・・・。
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ヒポリタに想いを馳せて
2006年10月09日 (月) | 編集 |
スタジオライフ『夏の夜の夢』が終わってしばらくたちましたが、自分の中に大きな穴が開いてしまったような、逆に幸せで胸がいっぱいなような、そんな複雑な感覚。そういえば『トーマの心臓』の東京千秋楽のあとも似たような感覚を味わったような気がします。またもや演出家の倉田さんが生み出した世界にノックアウトされてしまったってことですね。

そして先日ヒポリタを演じられた舟見さんのブログを読みました。
舟見さんがどのように解釈して演じていたのか、そしてそれをみんながどのように受け取ったのか・・・送られたコメントの一つ一つがとても興味深くて、自分が受け止めたものがさらに形を変えて新しい物語を作り出していくような感覚・・・?
あ~自分の文才の無さが悔しくてならない!もっともっと的確に表現する言葉があるはずなのに!
それでもヒポリタを見て感じたことを何かの形で残しておきたくなってしまったのです。
よし!自分なりの言葉でいい!妄想ストーリーだっていいじゃない!自己満足?そう、その通り。
ここでは私もパックになりきることにします。

「影にすぎない私ども。もし、ご機嫌を損ねたなら、お口直しに、こう思っていただきましょう。ここで御覧になったのはうたた寝の一夜のまぼろし。たわいない物語は、根も葉もない束の間の夢。いたらぬところは目をつむり、御容赦いただけるなら、正直パックの名にかけて、この次はお気に召すようつとめます。野次やお叱り受けずにすめば、これぞ望外の幸せと、いっそう精進いたします。パックは嘘をつきません。では、どちら様もおやすみなさい。」


では、お時間のある方はどうぞ・・・



私がこの舞台を観た初めの頃は、ティターニア様が言う「元気いっぱいのアマゾン女」と舟見さんが演じられたヒポリタの姿がどうしても結び付けられませんでした。
美しい顔に浮かぶのは苦悩の表情ばかり・・・。
そして囚われの身であることを象徴する足枷・・・
でも。なぜ?
足枷というのは、本来動く範囲を制限させるためのものだから、当然自分で持ち上げられないはずなのにヒポリタは自分の手で持っているし、足枷をはずすための鍵はいつも自分の首にかけている。はずそうと思えば自分の気持ち一つでいつでもはずせるはずなのに。

ヒポリタとシーシアスはずっと以前からお互いを知っていて、愛し合う仲だった・・・
(舟見さんはシーシアス役の牧島さんとたくさん話し合った結果、二人の仲をそのように捉えたようです。私もそう思いました。

シーシアスはヒポリタのことをずっと好きで、ヒポリタもシーシアスに思いを寄せていた。けれど二人の間には、二人がそれぞれ二つの国の王であるという大きな壁があり、このままでは二人は結婚することはできない。シーシアスはその壁を打ち破るべく、ヒポリタが治めるアマゾン国に攻め入り、力づくでヒポリタの身を奪ってきてしまう。もしかしたらヒポリタの親や兄弟姉妹、ヒポリタに仕えてきた人たちの命さえ奪ってしまったのかもしれない。
愛する相手のした仕打ちに打ちひしがれ、異国の地で囚われの身となり帰る場所を失ってしまったヒポリタの苦しみや悲しみは深く、心は凍り付いてしまう。

そのヒポリタの頑なな心は、“自分の望まぬ相手と結婚しなければならず、本当に好きな人とは結婚できない”というハーミアの姿に自分を重ね合わせ、少しだけ心が揺れ始める。
そして2組の恋人たちの恋は決して叶わないだろうと思っていたはずなのに、いつの間にか元の鞘に納まって幸せをつかんだ恋人たちの話を聞き、本当に想いあう恋人たちの間には何か不思議な力が働くのかもしれないと考えるようになる。
そしてシーシアスの思いがけないような慈悲深い言葉や心遣いに触れたり、悲しい結末を迎えるピラマスとシスビーの恋物語のお芝居に心を動かされ、ようやく“自分の意思を持った人間”として自分らしく生きていくことを決心する。
その第一歩がシーシアスと向き合い、シーシアスの愛を受け入れること。
自分でそれを決心したことによってヒポリタの頑なな心の象徴であった足枷をはずすことができた・・・。
体が生きて心が死ぬか、心が生きて体が死ぬか・・・
どちらかを選ばなければならない人生は辛すぎます。何かを諦めたり妥協したりすることもたまには必要で、それを選ぶのもまた自分。
どうせ同じ人生ならば、他人の意志で生かされるよりも自分の意思で生きて生きたい。人のせいにするような後悔はしたくないもの。
たった一度きりの人生なのだから。


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